文者の庵

-MONJA NO IORI-

思い出が降ってくる

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たまに眠れない夜がある。今日が丁度その日みたいだ。色々な事を考えてしまって眠れない夜がある。元々独りで空想に浸るのが好きだった僕は人生の後半戦に入った頃だろうか、ようやく静かな時間を手に入れた。大人になってからも無理して夏にBBQをしたりキャンプ旅行に行くような真似をしてみたりもしたが、結局は自宅に引きこもっているのが好きだし、たまに地元の美味い飯屋や飲み屋に行ければ満足だと思っている。

 

人と歩調を合わせる事もできるのだけれども、別に無理して合わせる必要は無いよなと思う。誰かと遊ぶ時間も楽しいが月に一度くらいあれば良いかなと思ってしまっている。基本的にあまり人を介さないような働き方を選んでいるので、ますます他人から離れて行く。だけど、それが何だか心地よい。

 

少年時代はよく人からからかわれたり、いじられたりするような時が多かった。当時はへらへら笑っていたけど、内心よく思っていなかったようだ。当時一緒にいたはずの人とは一切関わる事をやめた。人の心を尊重しないような人達と一緒にいる必要は無いと感じたからだ。学生時代に立場が強い経験が多かった人ほど傲慢な人だったり無神経な人が多い気がする。こういう事を言ったら、それはお前が弱いからだろうと突っ込まれるかもしれないけど、昔から立場が強くて優しかった人は本当に少ない。

 

稀に本当の意味で優しいなと思ったり、人の事を考えているなとか思う人がいる。結局そういう人とつるむようになるのだが、いつも彼らといる時は真剣勝負だ。彼らと出会えたから、少し人間関係というものに希望を持てるようになった気もする。捨て去れるものならば学生時代の記憶とやらを全て失くしたいなと思うくらい学生時代には良い思い出が僕には無いのだ。

 

眠れない夜があって、朝を迎える。昨夜は雪が降った。それと同時に僕の頭の中では無数の思い出が降ってきてうなされていた。やれやれ、どこまでも過去は僕の事を追いかけてくる。思い出したら悲しくなる出来事ばかりだ。でも、その真っ暗な闇の中から見つけた光があって、僕は今を生きている。