文者の庵

-MONJA NO IORI-

不良にはなれなかった

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僕は高校時代不良になれなかった。僕の周りの不良は不良と言っても可愛いもので、せいぜい煙草を吸って金髪にして放課後にパチスロを打つくらいのものだった。掃除をサボり、誰かをいじったりけなしたりして勉強は赤点にならない程度に乗り切る。気にくわない奴がいたら政治の力で省く。それが僕の学校の不良だった。

 

当時の僕は真面目で高校時代に煙草は一本も吸わなかったし、ギャンブルもしなかったし、掃除当番は守ったし、誰かを攻撃しなかった。ただ、そういった同調圧力に同調しなかったので省かれた。精神的に追い込まれた。少年時代にクラスに居場所を失うというのは辛い事だ。結果的に僕は沢山の文豪達と友達になる。

 

本だけが救いだった。本に人生の答えを求めた。わかった事は本だけじゃあ人生の友達は見つからないし、答えも見つからない。だけれども、今でも当時の文豪達の言葉が僕の胸に刻まれているし、沢山のヒントになっている。同調圧力に屈さずに結果的にボロボロになったけれども、僕は僕の生き方を掴めたとは思う。

 

なんちゃっての不良が当時は気持ち悪かったけど、彼らは彼らで自分達の立場を守るのに必死だったのだ。孤独に耐えられなかったのだ。安易に群れて誰かを攻撃したり無視すれば楽になれたのだ。彼らも本質的には孤独だったのだ。僕は今でも彼らを許せないでいる。